2020.04.25 業務実績
音楽と髭達
音楽と髭たち
【業務実績】
2015年~2019年 計5開催を担当
【事業概要】
新潟市で行われる夏の野外音楽フェス
【来場者数】
約30,000名
【主催者】
キョードー北陸
【開催日時】
8月31日(2019年開催実績)
【開催場所】
新潟市 HARD OFF ECO スタジアム
ピースフルの業務範囲
○救護体制構築に伴うコーディネート業務
・救護体制の設計提案
・器材・備品配備計画の提案
・救護マニュアル作成補助
○物品・資機材提供
各救護所、会場内救護スタッフのAED等の物品提供・管理
○有資格者救護スタッフの配置
救急救命士、看護師等の有資格者を救護スタッフとして配置
ライフセーバーや応急手当実施者を救護スタッフとして配置
○コーディネーター業務
・救護本部情報統括
・各救護所・MFR/FRの人員、物品、情報の管理
・有事の通信・情報担当
・公的機関、他セクションスタッフとの連携
音楽と髭たち
1996年にスタートし、2008年から毎年開催されている夏の野外ライブ・フェスイベント。近年は新潟市のHARD OFF ECO スタジアムにて行われています。
アーティストは例年、ジャパニーズロックを率いるベテランミュージシャンから、人気沸騰中の若手グループまで約10組が出演し大いに盛り上がるイベントです。
「音髭」の愛称で知られる本イベントは、今では全国各地で行われるようになった都市型のいわゆる夏フェスの走りでもあります。
弊社では2015年開催から救護業務を担当させていただいています。社内でも音髭が終わると秋の声がきこえてくる、そんな夏の終わりの恒例行事にもなっています。
夏フェスの救護といえば、やはり熱中症、脱水症、飲酒泥酔との戦い、になります。
勝負は朝のグッズ販売や入場の待機列対応から始まります。私たちが朝7時、8時に現場入りする時にはすでにお客さんの姿がチラホラ…
朝はまだ元気で高いテンションの若者が元気に並び始めます。
夏フェス、ライブの救護は、お客さんのボリュームゾーンが時間を追って目まぐるしく変わります。
グッズ販売から入場待機、フードエリア、そして開場・開演に向けて最もお客さんが多く動く時間帯となます。それが1日で一番暑い時間帯にあたると救護対応も第1次ピークを迎えます。その流れをふまえながら、救護スタッフの配置を変えていくコントロールが大変重要になります。
救護体制は、イベントの規模や会場の広さ、形状と時期などによっても大きく異なりますが、救護所を複数個所に設け、医師・看護師または救急救命士を配置して対応します。
重要なのは、自力で救護所まで来られない傷病者(倒れた、座り込んで動けないなど)に対し、スピーディにアプローチできる体制であること、です。
それには、会場内を事細かに把握しているMFR(Medical First Responder)・FRが最適に配置され、救護以外のイベントスタッフから情報がスムーズに入ってくるシステムと、それをコントロールする体制が必要不可欠です。
MFR・FRはAEDを装備し、重症事案にも備えます。会場内どこで心肺停止が発生しても3分以内にAEDが到着し使用できる体制を1つの基準にして体制を整えています。
熱中症は、軽症のうちに対応すれば重症化を防ぐことができ、救急搬送などに移行するリスクを回避できます。
MFR・FRは随時会場内をパトロールし、体調の悪そうな傷病者を早期に発見・対応します。熱中症重症化の未然事故防止にも繋がり大変効果的な救護体制といえるでしょう。